ミツバチが短い一生のうちで集められるはちみつの量は、たった大さじ1杯分。ローヤルゼリーにいたってはわずか0.1g。
その恩恵にあずかるには、彼らにとって住みよい環境をしっかり与えてあげること。
管理しやすいように巣箱に防腐剤を塗ったり、薬品を使った消毒をしたり、はちみつが採れればあとはどうでもいいというような飼育ではダメ。
昭和なおっさんよろしく亭主関白ではダメだし、いくらカッコがよくイケメンでもヒモ男ではダメなのだ。
「付き合ってください」と言った以上、重大な一身上の都合がないかぎりは最後まで責任をもつべき。
しかも相手は生き物。犬や猫を飼うのとおなじ、自分の子供を育てるのとおなじなのだ。
そんな彼らにしてあげるべきことはたくさんある。
日々巣箱のまわりの様子を見てやり、ミツバチの天敵となるようなクモやスズメバチなどが巣箱周辺にいれば駆除してやる。定期的に内検して少しでもいつもより様子がおかしな場合には、さらに細かく点検する。
はちみつをテイクする前にしっかりラブをギブする。
カタカナを羅列してワケがわからなくなったが、蜂を飼うことはつまり恋愛そのものだとおもうのです。